誰しも1日のうち、運動へ充てられる自分なりの時間帯があるはずです。

朝起きてすぐ運動する方もいれば、仕事後に運動する方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、時間帯に関係なく、運動すること自体に多くの利点があります。バルクアップ(*筋肉量を増やして体を大きくすること)や、体重の減量、または脂肪の減少を目標としているなら、運動するのに最適な時間帯を知っておくのはいかがでしょうか?研究によると、脂肪減少に理想的な時間は朝一番、特に朝食前の運動が効果的だと示しています。また、空腹時(絶食状態)の運動は、食後(摂食状態)での運動よりも多く脂肪を燃焼することが証明されています。

これは、体がエネルギーを欲する際に、摂取したなかで最も新しいエネルギーから使い始めるためです。食事から得られたブドウ糖は、血液、および肝臓に蓄えられ、エネルギーはそこから提供されます。 次に、血糖値が低下すると、体は食べたばかりの食物ではなく、エネルギーのために蓄積された脂肪を使っていかなければなりません。

研究によると、朝の運動は「アフターバーン・エフェクト」(*アフターバーン・エフェクトとは、激しい運動をしたあとに体がハイスピードでカロリーを燃やし続ける不思議な期間のこと)を高め、持続的な体重減少に貢献することも示されています。 さらに朝という時間帯の特性上、電話、締め切り、毎日のストレスのような他のことに気を取られることなく、運動だけに集中できるのです。朝に運動して、1日を溌剌と過ごしましょう!

定期的な運動は、体形・健康を維持する最適な方法です。 運動を朝のルーティーンの一部にすることで、歯を磨くのと同じくらい日常的に汗をかくことができます。有酸素運動は体全体に血液を送り込み、それに伴い、酸素と栄養素までもたらしてくれます。より多くの酸素が体に供給されると、集中力と注意力を高めるのに役立ちます。早めに運動することで、仕事や勉強も捗る、健康的な1日を過ごすことができるはず!

 朝の低血糖に苦しんでいる方は、ピーナッツバターとバナナ、オートミールとフルーツの組み合わせや、ヨーグルトボウルなどを食べてみてください!血糖値を上げてトレーニングを進めることができます。1日のどんな時間帯に体を動かしても、すべて運動には変わりありません。毎日続けるだけでも運動不足解消につながります。 もし、皆さんの主な目標が減量であるなら、運動するからには、効果的な時間帯である朝食の前に汗をかき、運動効果をはかってみてください。 もしかしたら、朝の運動が新しいお気に入りの時間になるかもしれませんよ!

 ベッドから出てすぐに運動をしたい人へのアドバイス

・運動を朝のルーティーンの一部にする

・早朝のクラスに登録し、起きられるようにアラームを設定する

・朝に着るのが楽になるよう、アクティブなウェアをベッド近くに置く

・ベッドから出る前に体を動かして、軽いストレッチで一日を始める

Written by Nicholas Orsini

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